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【紅の豚】かっこいいライバル!カーチスの魅力・裏話を語る【モデルは誰?】

紅の豚_カーチス

当記事では、映画『紅の豚』のライバルキャラ・カーチスについて語ります。

カーチスのプロフィールや名言、モデルとなった人物について紹介しますので、参考になれば幸いです。

筆者のプロフィール
  • スタジオジブリから徒歩圏内の小金井市在住のジブリオタク
  • 好きな場所は三鷹の森ジブリ美術館
  • 最も好きな作品は「風の谷のナウシカ」

当記事は映画「紅の豚」を一度は見ている方向けに執筆しています。
結末等のネタバレを含みますのでご注意ください。

目次

『紅の豚』のライバルキャラ・カーチスの魅力

カーチス
紅の豚-スタジオジブリ 場面写真より

カーチスは『紅の豚』の作中において、主人公ポルコのライバルとして描かれます。

カーチスの基本情報は以下のとおりです。

本名ドナルド・カーチス
年齢推定20代後半
国籍アメリカ
(祖母はイタリア人)
職業空賊連合の用心棒
→独立
→ハリウッドスター
→大統領?
愛機カーチス R3C-0非公然水上戦闘機
(モデルはカーチス R3C-2)
声優大塚明夫

カーチスの年齢は明らかにはなっていませんが、ポルコやジーナの以下のような発言から、少なくともポルコ・ジーナよりは下の世代と想定されます(ポルコやジーナは推定30代後半)

  • ポルコ:「空賊どもと手を組むんなら気をつけろよ若ぇの」
  • ジーナ:「ハリウッドへはボク1人だけで行きなさいね。」

ポルコも認める飛行艇乗りとしての実力

カーチスは空賊マンマユート団の用心棒として登場します。

その飛行艇乗りとしての実力はポルコも認めるレベルであり、『紅の豚』の作中では一度ポルコを撃破します。(厳密にはポルコの飛行艇が故障中に不意打ちで襲われたため、真っ向勝負での撃破ではありません)

物語の終盤ではダイナミックなポルコとの空中戦を披露し、『紅の豚』において欠かせないライバルキャラです。

大きな野望はアメリカ大統領

空賊の用心棒として登場したカーチスですが、その内には大きな野望を秘めています。

カーチスの野望はジーナとの以下の会話から読み取れます。

カーチス「ジーナ一緒にハリウッドへ行こう。空賊の用心棒なぞ金と名声のほんのワンステップさ。次はハリウッドの大スターだ。」

ジーナ「その次は?」

カーチス「大統領!」

エンディングのナレーションではカーチスは「まだ大統領にはなっていない」とは言われているものの、アドリア海を懐かしんでおり着実にステップアップしているものと想像できます。

惚れっぽい正確に見えて紳士な一面も

カーチスはジーナやフィオに次々と結婚を申し込んでいることから、惚れっぽい正確であることが伺えます。

一見チャラいようにも見えますが、発言からは紳士な面も見て取れます。

ポルコとの決闘に敗れ、フィオとの結婚が叶わなかった際にも「次は賭けじゃなくて正式に申し込みに行くぜ。」と発言しています。

勝負の結果は受け入れる潔さと、フィオへの想いは本気だという気持ちが伝わるセリフです。

敵キャラではありながら憎めないキャラクターです。

カーチスの名言

カーチス
紅の豚-スタジオジブリ 場面写真より

『紅の豚』の重要人物であるカーチスは、作中で数々の名セリフを残しています。

ここでは特に目立った3つのセリフを紹介します。

歌は静かに聴くんだ

物語の序盤、ホテルアドリアーノで騒ぐ新聞記者を黙らせるセリフです。

ライバルキャラとして登場しているものの、ジーナの歌に心から耳を傾けることが出来る人物として描かれます。

このセリフでカーチスを好きになった方も多いのではないでしょうか。

心配するな、おふくろの話じゃホレるより慣れだってよ

「愛する者のために戦う」等、臭いセリフの多いカーチスですが、このような現実的な一面も持ち合わせています。

ジーナはテメエに惚れてんだ!彼女はオメエが来るのをなあ、ずーっと庭で待ってんだぞ!

決闘のクライマックス、ポルコとの殴り合いの中での名セリフです。

ジーナの気持ちをはっきりとポルコに伝えたことで、ポルコは真っ赤に紅潮します。

ポルコがジーナのもとを訪れたとすると、このカーチスのセリフの意味は大きいのではないでしょうか。

カーチスに関する裏話・都市伝説

カーチスとポルコ決闘
紅の豚-スタジオジブリ 場面写真より

カーチスに関する裏話、都市伝説についても紹介しておきます。

【裏話】原作の設定

カーチスは『紅の豚』の原作『飛行艇時代』から登場するキャラクターです。

原作ではページ数の関係もあってか、映画ほど深みのあるキャラクターではなく、シンプルな敵キャラとして描かれています。

原作におけるカーチス
  • 本名はドナルド・チャック(愛機の名称からカーチスと呼ばれていた)
  • 空賊の用心棒の設定は変わらないが、ハリウッド、大統領等の発言は無し
  • 「愛する者のため」ではなく「全世界の悪漢のため」に戦っていた

映画のような紳士的な一面はなく、ただただ悪役です(笑)

このままの設定であれば、カーチスは今ほど魅力的なキャラクターにはなっていなかったでしょう。

【都市伝説】決闘にわざと負けた

カーチスはポルコとの決闘にわざと負けたのではないかとする意見が存在します。

この根拠は以下のような内容が挙げられます。

わざと負けたと考える根拠
  • 恋敵であるはずのポルコに、わざわざジーナの気持ちを伝えている
  • カーチスの正々堂々とした性格を踏まえると、賭けで強引にフィオと結婚するとは考えづらい
    (実際に敗北後「次は賭けじゃなくて正式に申し込みに行くぜ。」と発言)

個人的にはやや根拠に乏しい印象ですが、カーチスの性格ならあり得るとも思います。

ただの敵キャラではなく、男らしいカーチスならこういった裏設定があっても不思議ではないですね。

カーチスのモデルはレーガン大統領?

カーチスのモデルはアメリカ第40代大統領(在任: 1981年1月20日 – 1989年1月20日)のロナルド・レーガンであるとされています。

スタジオジブリや宮崎駿監督が正式に認めたものではありませんが、以下のとおり根拠の多い説です。

レーガン大統領がモデルである根拠
  • レーガンはハリウッドスター(俳優)から大統領になった経歴を持つ
    →まさにカーチスの目標そのもの
  • 『紅の豚』の作中に描かれたカーチス主演のポスターは、レーガン主演映画のレイアウトと酷似している

『紅の豚』のまとめ記事はこちら!

『紅の豚』の都市伝説や考察のまとめなど、『紅の豚』の魅力を1記事にまとめています。ぜひ合わせてご覧ください。

『紅の豚』の記事執筆における参考書籍

まつぼくらぶでは『紅の豚』の記事を執筆するにあたり、主に以下の書籍を参考にしています。

  • ジブリの教科書7 紅の豚(文春ジブリ文庫)
  • 宮崎駿の雑想ノート(大日本絵画)
  • スタジオジブリ絵コンテ全集7 紅の豚(徳間書店)
ジブリの教科書7 紅の豚(文春ジブリ文庫)

過去のインタビュー内容等を参考、引用しています。

著:スタジオジブリ, 編集:文春文庫編集部
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宮崎駿の雑想ノート(大日本絵画)

『紅の豚』の原作『飛行艇時代』が収録されています。

著:宮崎 駿
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スタジオジブリ絵コンテ全集7 紅の豚(徳間書店)

『紅の豚』の制作に使用された絵コンテです。

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なお、作品の画像はスタジオジブリ公式サイトから無償提供されている場面写真を使用しております。

紅の豚 スタジオジブリ場面写真

当記事の拡散は大歓迎です

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