【紅の豚】ジーナの賭けはどうなった?結果を考察【根拠付き】

紅の豚_ジーナの賭け

紅の豚の最後のナレーション「ジーナさんの賭けがどうなったかは私達だけの秘密・・」と聞いて悶々としている方は多いのではないでしょうか。

答えをあえて明示しないのは宮崎駿監督の基本スタイルですが、やはりジーナの賭けの結果は気になりますよね。

当記事では、「紅の豚」本編の描写をもとに、ジーナの賭けの結果を考察します。

筆者のプロフィール
  • スタジオジブリから徒歩圏内の小金井市在住のジブリオタク
  • 好きな場所は三鷹の森ジブリ美術館
  • 最も好きな作品は「風の谷のナウシカ」

当記事は映画「紅の豚」を一度は見ている方向けに執筆しています。
結末等のネタバレを含みますのでご注意ください。

目次

【紅の豚おさらい】ジーナの賭けとは?

ジーナ
紅の豚-スタジオジブリ 場面写真より

あらためてジーナの賭けの内容についておさらいしておきましょう。

ジーナの賭けについては、ジーナを口説くカーチスへの発言から読み取れます。

私いま賭けをしてるから。私がこの庭にいる時その人がたずねてきたら、今度こそ愛そうって賭けしてるの。でもそのバカ夜のお店にしか来ないわ。日差しの中へはちっとも出てこない。

映画「紅の豚」ジーナのセリフより

「そのバカ」とはもちろんポルコのことです。

店の客としてしか姿を見せないポルコが、昼間にプライベートのジーナに会いに来るのか、という賭けです。

ポルコが日中にジーナの庭に現れれば、ジーナの賭けは勝ちというわけです。

映画内でもジーナがポルコを大切に思っていることは明らかです。

「夜に客として来るのではなく、日中にも会いに来てほしい」こういったジーナの願いが感じられますね。

ジーナは賭けに勝ったとする3つの理由

ジーナの賭けの結果については宮崎駿監督も明言を避けており、公式には明らかになっていません。

とはいえ、ジブリファンの間ではジーナは賭けに勝った(ポルコは庭に現れた)とする説が有力です。

この根拠として、以下の理由が挙げられます。

  • ポルコの飛行艇がジーナの庭に着陸している描写がある
  • 最後に映るジーナの庭にジーナの姿が無い
  • 空軍時代の飛行艇の番号がジーナとの結婚順になっている

それぞれ順番に解説します。

ポルコの飛行艇がジーナの庭に着陸している描写がある

その描写はエンディングの1シーンで確認できます。

ピッコロ社の飛行艇がホテルアドリアーノ上空を飛んでいるシーンです。

ポルコの赤い飛行艇「サボイアS. 21」が、昼間にジーナの庭に着陸していることが確認できます。

目立たないように描かれているので、ぜひエンディングを見返して探してみてください。

この描写から「ポルコは日中にジーナに会いに来た」と考えているファンは多いのです。

【異なる視点】ポルコは本当に会いに来たのか・・?

ジーナが賭けに勝つという結末は美しいですが、この描写だけで決めつけるのは難しいです。

単にポルコは飛行艇を停めただけで、会いに行ったのは夜かもしれません。

そもそも、ポルコの飛行艇ですらないかもしれません。

考察の材料の1シーンにすぎませんので、ぜひ自由に考えてみてください。

最後に映るジーナの庭にジーナの姿が無い

ジーナの庭
紅の豚-スタジオジブリ 場面写真より

こちらもエンディングの1シーンです。

ジーナは庭でポルコを待ち続けていましたが、エンディングに映るジーナの庭にはジーナの姿がありません

ジーナほど芯の強い女性が、賭けを途中で投げ出すことは考えづらいですよね。

これはジーナが庭で待つ必要がなくなった、つまり、賭けに勝ったと解釈することができます。

【異なる視点】ジーナがいないのは賭けに勝ったから・・?

そもそもジーナは「常に庭で待つ」とは一言も発言していません。

庭にジーナの姿が無いからといって、ジーナが賭けに勝ったとするのは安直です。

芯の強い女性だからこそ、何かのきっかけですっぱりと賭けを諦めたと考えることもできます。
たとえば、ポルコがフィオと一緒になる等ですね。

こちらも想像のしがいのあるテーマです。ぜひ、自由に考えてみてください。

空軍時代の飛行艇の番号がジーナの結婚順になっている

前2つの理由に比べると少々こじつけ感が強いですが、空軍時代の飛行艇の番号にも注目です。

ジーナは過去3人の軍人と結婚しており、3人とも亡くなっています。

この1人目の夫・ベルリーニの飛行艇が1番の番号を背負っています。

一方でポルコの過去の描写では、当時4番の番号を背負っている描写があります。

1人目の夫が1番、そして4番を背負うポルコは4番目の夫になるという考察です。

都市伝説の域を出ませんが、面白い視点ですね。

ポルコがジーナに会いに行ったのはカーチスのおかげ?

仮にジーナが賭けに勝ったとすると、その勝因は何だったのでしょうか。

あえてジーナと距離を取っていたともいえるポルコが、何のきかっけもなくジーナの庭に行くとは考えづらいですよね。

あくまでも個人的な考察ですが、これはカーチスの功績が大きいと考えています。

カーチスとの決戦シーンの中で、カーチスがポルコに「ジーナが待っている」と明確に伝えます。

これに対してポルコは顔を真っ赤にしていることから、ジーナの気持ちに気付いたと考えられます。

それまでジーナの気持ちに気づいてなかったの・・?という気もしますが、既に知っていれば顔を赤らめることはないでしょう。

加えて、フィオとの出会いの影響も大きかったのでしょう。

フィオとのやり取りの中で何度か人間の姿を現しており、心境に変化が生まれていたことは明らかです。

こういった経緯から、ポルコはジーナの元に行く決断ができたのではないでしょうか。

ジーナの元にポルコは人間の姿で現れたのか?

ポルコ人間の姿

映画の最後で人間に戻ったと考えられるシーンがあることから、ジーナの元へは人間の姿で現れたと考えている方も多いのではないでしょうか。

ただ、実はそうとも言い切れません。

宮崎駿監督はインタビューの中で、以下のように語っています。

豚のまま日差しの中に現れたら、それを愛そうと決めたんですよ。人間になったら愛そうと思っているわけじゃない。

ジブリの教科書7紅の豚(文春ジブリ文庫)宮崎駿監督インタビューより引用

さらに宮崎駿監督は同インタビューで「ポルコは豚のまま生きる方が良い」とも発言しています。

豚の姿は過去の罪を悔やむポルコの心情を表していると考えられます。

ジーナはその過去の罪も含めて受け止めようとしているのではないでしょうか。

ポルコが過去をすっきり忘れて人間の姿に戻るとは考えづらく、当サイトではポルコは豚の姿で会いにいった説を推しています。

なお、ポルコが豚の姿である理由については以下の記事で考察しています。

こちらも考察しがいのあるテーマですので、ぜひ合わせてご覧ください。

ジーナの賭けの結末はあくまでも個々の受け止め方次第

エンディングの描写から、ジーナの賭けは勝ったとする説が有力です。

とはいえ、それはあくまでも想像の域を出ず、公式な答えは用意されていません。

すべてに答えを用意するわけではないのが宮崎駿監督のスタイルとも言えるでしょう。

答えは我々受け手に委ねられているのです。

ぜひ、自由に紅の豚のその後を想像して楽しんでみましょう。

『紅の豚』のまとめ記事はこちら!

『紅の豚』の都市伝説や考察のまとめなど、『紅の豚』の魅力を1記事にまとめています。ぜひ合わせてご覧ください。

『紅の豚』の記事執筆における参考書籍

まつぼくらぶでは『紅の豚』の記事を執筆するにあたり、主に以下の書籍を参考にしています。

  • ジブリの教科書7 紅の豚(文春ジブリ文庫)
  • 宮崎駿の雑想ノート(大日本絵画)
  • スタジオジブリ絵コンテ全集7 紅の豚(徳間書店)
ジブリの教科書7 紅の豚(文春ジブリ文庫)

過去のインタビュー内容等を参考、引用しています。

宮崎駿の雑想ノート(大日本絵画)

『紅の豚』の原作『飛行艇時代』が収録されています。

スタジオジブリ絵コンテ全集7 紅の豚(徳間書店)

『紅の豚』の制作に使用された絵コンテです。

なお、作品の画像はスタジオジブリ公式サイトから無償提供されている場面写真を使用しております。

紅の豚 スタジオジブリ場面写真

当記事の拡散は大歓迎です

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