当記事では、『ハウルの動く城』の主要な登場人物を一覧で紹介します。
年齢や声優、キャラクター設定などをジブリ公式本の情報をもとに解説します。
スタジオジブリ作品はキャラクター設定もかなり細かいのが特徴のひとつです。
当記事が『ハウルの動く城』をさらに好きになるきっかけになれば嬉しいです。
以下の記事では『ハウルの動く城』のストーリーを徹底解説しています。
なかなかボリュームの多い記事ですが、ハウル好きに読んでもらえると嬉しいです。
- スタジオジブリから徒歩圏内の小金井市在住のジブリオタク
- 好きな場所は三鷹の森ジブリ美術館
- 最も好きな作品は「風の谷のナウシカ」
当記事は結末等のネタバレを含みますのでご注意ください。
『ハウルの動く城』の登場人物一覧表
まずは『ハウルの動く城』の主な登場人物(キャラクター)を一覧でご覧ください。
後半では順番に詳細設定も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
名前 | 声優 | 一言プロフィール |
---|---|---|
ハウル | 木村拓哉 | 魔法使いの美青年 実は気弱で軟弱な一面を持つ |
ソフィー・ハッター | 倍賞千恵子 | 帽子屋で働く勤勉な娘 自分に自信がなく、やや卑屈 |
荒地の魔女 | 美輪明宏 | 王宮を追放された強力な魔法使い |
カルシファー | 我修院達也 | ハウルと契約する火の悪魔 ハウルの城を動かしている |
マルクル | 神木隆之介 | ハウルの弟子の少年 子どもらし一面を見せる |
カブ | 大泉洋 | 呪いをかけられた謎のカカシ 随所でソフィーを手助けする |
サリマン | 加藤治子 | ハウルの魔法の師匠 王宮付の魔法使い |
ヒン | 原田大二郎 | サリマンの使い魔の老犬 ソフィーに懐く |
レティー ※公式画像提供なし | 香月弥生 | ソフィーの妹 カフェの看板娘で絶世の美女 |
ハニー ※公式画像提供なし | 八十川真由野 | ソフィーの義母 ソフィーと対照的で自由奔放な性格 |
マーサ ※映画では登場せず | ー | 映画では姿を見せないソフィーの妹 魔法使い見習いとして修業中 |
『ハウルの動く城』のキャラクター設定・声優
各キャラクターのプロフィールを順番に紹介します。
なお、主要キャラクターは1人を語るのに相当なボリュームとなってしまいます。
当記事では簡単な概要にとどめ、詳細は別記事で解説しますのでご了承ください。
(関連記事のリンクも掲載しますので、気になる方はぜひセットでご覧ください!)
ハウル
名前 | ハウル |
年齢 | 27歳 |
一言プロフィール | 魔法使いの美青年 実は気弱で軟弱な一面を持つ |
声優 | 木村拓哉 |
この物語の主人公・魔法使いハウルです。
美意識が高く、ソフィーのせいで髪色が変わってしまった時にはドロドロの姿になって落ち込んでしまいました。
「美人の心臓を食べる」と噂されており、世間からは恐れられている強力な魔法使いです。
噂に反して実際は気弱な性格であり、荒地の魔女や戦争から逃げ回っていました。
ソフィーと出会うことで精神的に成長し、次第に自分自身の課題と向き合うようになっていきます。
声優はSMAPの木村拓哉さんです。イケメンのハウルにピッタリですね。
なお、ハウルは宮崎駿監督自身を投影したキャラクターであることが鈴木敏夫プロデューサーにより明かされています。
ソフィー・ハッター
名前 | ソフィー・ハッター |
年齢 | 18歳↔90歳 |
一言プロフィール | 帽子屋で働く勤勉な娘 自分に自信がなく、やや卑屈 |
声優 | 倍賞千恵子 |
『ハウルの動く城』のヒロイン・ソフィーです。
帽子屋でため息をつきながら働く地味な少女で、鏡の前でムッとするなど、自分に自信がありません。
荒地の魔女の呪いで90歳の老婆の姿に変えられたことが転機となり、ソフィーの人生が動き出します。
ソフィーは映画のセリフでは語られない、様々な設定が存在します。
- ソフィーの姿が度々若返る理由
- ソフィーが持っている魔力
などなど、さらに詳しくソフィーについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。
荒地の魔女
名前 | 荒地の魔女(本名不明) |
年齢 | 不明(50歳以上) |
一言プロフィール | 王宮を追放された強力な魔法使い |
声優 | 美輪明宏 |
ソフィーを老婆に変えてしまった張本人です。
物語における悪役かと思いきや、後半では魔力を失いハウルやソフィーと共に暮らすことになります。
年齢不詳ですが、魔力を失って老婆になった姿が本来の姿と考えて良いでしょう。
荒地の魔女はかつてハウルの恋人だったという裏設定も存在します。
詳細はぜひ以下の記事をご覧ください。
カルシファー
名前 | カルシファー |
年齢 | ー |
一言プロフィール | ハウルと契約する火の悪魔 ハウルの城を動かしている |
声優 | 我修院達也 |
ハウルと契約し、城に住み着いている火の悪魔です。
その正体は消えかかっていた流れ星であり、ハウルの心臓を得ることで生き延びました。
カルシファーとハウルの契約の謎を解くことは、『ハウルの動く城』の一つのテーマとなっています。
マルクル
名前 | マルクル |
年齢 | 不明 |
一言プロフィール | ハウルの弟子の少年 子どもらしい一面を見せる |
声優 | 神木隆之介 |
マルクルはハウルの弟子であり、ハウルの城に住み込んでいます。
原作では「マイケル」という名の青年であり、ソフィーの妹に恋をする描写もありました。
映画『ハウルの動く城』ではかわいい男の子として描かれ、ソフィーを母のように慕っているようにも感じられます。
カブ
名前 | カブ |
年齢 | 不明 |
一言プロフィール | 呪いをかけられた謎のカカシ 随所でソフィーを手助けする |
声優 | 大泉洋 |
物語の序盤、荒地で倒れているところをソフィーに救われて以降、ソフィーに付きまといます。
随所でソフィーを手助けする謎のカカシですが、その正体は隣国の王子でした。
なお、原作でもカカシは登場しますがその設定は大きく異なっており、むしろソフィーが恐れている存在でした。
サリマン
名前 | サリマン |
年齢 | 不明 |
一言プロフィール | ハウルの魔法の師匠 王宮付の魔法使い |
声優 | 加藤治子 |
王室付の魔法使いであり、ハウルの魔法の師匠でもあります。
物語のラストでは「バカげた戦争を終わらせましょう」と発言するなど、国政にも影響を与える力を持っています。
ヒン
名前 | ヒン |
年齢 | 不明 |
一言プロフィール | サリマンの使い魔の老犬 ソフィーに懐く |
声優 | 原田大二郎 |
王宮に向かう道中からソフィーに付きまとう謎の犬ですが、その正体はサリマンの使い魔です。
結果的にはソフィーに懐き、サリマンにハッピーエンドの映像を見せることになります。
なお、その特徴的な顔にはモデルがいます。
宮崎駿監督と親交のある、同じく映画監督である押井守監督です。(押井監督いわく、しょっちゅう喧嘩していたそうですが・・笑)
みなさま お誕生日のお祝いありがとうございます!#押井守 pic.twitter.com/jbrznPA09E
— 押井守 公式アカウント (@oshii_mamoru) August 9, 2018
めちゃくちゃソックリですね(笑)
押井監督自身も、著書の中でヒンについてコメントしています。
明らかに僕に対する悪意を感じるよね。だってヒンってダメイヌでしょ。性格も悪そうだし。
『誰も語らなかったジブリを語ろう』押井守(徳間書店)より引用
ヒンについては以下の記事でさらに詳細に語っていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
レティー
ハッター家の次女でソフィーの妹・レティー。カフェ「チェザーリの店」で働いている、明るく華やかな人気者です。 pic.twitter.com/lRfzVj4o6e
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) August 10, 2018
名前 | レティ― |
年齢 | 不明 |
一言プロフィール | ソフィーの妹 カフェの看板娘で絶世の美女 |
声優 | 香月弥生 |
レティ―はソフィーの妹で、ソフィーと対照的に華やかな姿が印象的です。
カフェ「チェザーリの店」の看板娘であり、店にはレティー目当ての男性客が殺到しています。
「自分のことは自分で決めなきゃだめよ」とソフィーを心配する等、物語の冒頭でヒロイン・ソフィーのキャラクターを説明するうえで一役買っています。
ハニー
ハニー「ひどい声ねぇ。90歳のおばあちゃんみたい」
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) April 2, 2021
自由奔放なソフィーの母、ハニー。彼女が被る帽子には大砲がデザインされています。国中が戦争ムードに染まっていることが伺えます😓#ハウルの動く城 #金曜ロードショー #ジブリ pic.twitter.com/LC29HDrSht
名前 | ハニー |
年齢 | 不明 |
一言プロフィール | ソフィーの義母 ソフィーと対照的で自由奔放な性格 |
声優 | 八十川真由野 |
自由奔放なソフィーの義母です。
ソフィーが家を出た後は資産家の男性と再婚し、帽子屋は畳んでしまいます。
サリマンの命令でソフィーの元に「のぞき虫」を忍ばせ、ソフィーに危機が迫ります。
罪悪感は感じている様子だったため、悪人というほどではないのかもしれませんが、あくまでも「自分が一番」という考えが感じられます。
ハッタ―家の女性たちは自分たちが家族であるという感覚が希薄なように見える
ハウルの動く城ロマンアルバムより
マーサ
名前 | マーサ |
年齢 | 不明 |
一言プロフィール | 映画では姿を見せないソフィーの妹 魔法使い見習いとして修業中 |
声優 | ー |
マーサは原作ではハッタ―家の三姉妹の末っ子として登場します。要するにソフィーの妹です。
映画においてはその姿を見せることはありませんが、ところどころのセリフでその存在を感じられます。
お針子の雑談「ねえ聞いた?南町のマーサって子ハウルに心臓とられちゃったんだってね」
老婆になったソフィーを荷馬車に乗せた羊飼いの会話
女性「これから中折れ谷にいくのー?」
羊飼い「末の妹がいるんだってさ」
原作ではマーサは魔女の見習いとして修業中でした。
呪いをかけられたソフィーは当初はそのマーサを頼ろうとしたのかもしれません。
もしくは、心臓を取られたと噂されるマーサを心配したのかもしれませんね。
『ハウルの動く城』の記事執筆における参考書籍
まつぼくらぶでは『ハウルの動く城』の記事を執筆するにあたり、主に以下の書籍を参考にしています。
- ジブリの教科書13 ハウルの動く城(文春ジブリ文庫)
- ロマンアルバム ハウルの動く城(徳間書店)
- スタジオジブリ絵コンテ全集 ハウルの動く城(徳間書店)
- The art of HOWL’S MOVING CASTLE―ハウルの動く城(徳間書店)
- ジブリの教科書13 ハウルの動く城(文春ジブリ文庫)
-
過去のインタビュー内容等を参考、引用しています。
ポチップ - ロマンアルバム ハウルの動く城(徳間書店)
-
インタビューや設定情報が記載された公式のムック本です。
- スタジオジブリ絵コンテ全集 ハウルの動く城(徳間書店)
-
『ハウルの動く城』の制作に使用された絵コンテです。
- The art of HOWL’S MOVING CASTLE―ハウルの動く城(徳間書店)
-
イメージボードやアフレコ台本等、制作時の資料が多数掲載されています。
ポチップ
なお、作品の画像はスタジオジブリ公式サイトから無償提供されている場面写真を使用しております。