紅の豚の映画を見ていて、主人公の名前で混乱した方は多いのではないでしょうか。
「ポルコ」が名前だと思っていたら、別の人は「マルコ」と呼ぶこともあります。
最初に結論をお伝えすると、主人公の本名はマルコ・パゴットです。
当記事では、ポルコの名前に関するエピソードを紹介します。
- スタジオジブリから徒歩圏内の小金井市在住のジブリオタク
- 好きな場所は三鷹の森ジブリ美術館
- 最も好きな作品は「風の谷のナウシカ」
当記事は映画「紅の豚」を一度は見ている方向けに執筆しています。
結末等のネタバレを含みますのでご注意ください。
紅の豚主人公の本名はマルコ・パゴット
「紅の豚」の主人公の本名はマルコ・パゴットです。
映画時点では豚の姿をしていますが、マルコは元々は人間の姿でした。
イタリア空軍のエースとして活躍していた頃はマルコと呼ばれています。
一方で、映画のストーリーの中では多くの場面で「ポルコ」と呼ばれています。
次に、この「ポルコ」の意味について解説します。
ポルコ・ロッソの呼び名の意味
ファンの間でも「ポルコ」と呼ばれることが多いですが、こちらは「ポルコ・ロッソ」というあだ名です。
豚の姿になった後につけられたあだ名と考えられます。
ポルコ・ロッソはイタリア語に由来しており、以下の意味を持ちます。
- ポルコ(porco):豚
- ロッソ(rosso):赤い
つまりポルコ・ロッソは直訳すると「紅の豚」なのです
(参考メモ)紅の豚の海外タイトルは「Porco Rosso」です。
一見、映画タイトルそのままのあだ名に見えますが、実はこのあだ名にはネガティブな意味も含まれています。
イタリア語でporcoは「卑猥な男」「豚野郎」のように人を罵る意味を持っています。
これにrossoが付け加えられると、イタリア人にはさらにネガティブなイメージを増加させてしまうのです。
それでも、宮崎駿監督はこのあだ名で押し通しました。
それはおそらく、豚の姿自体にポルコの後悔や人間への皮肉を含んでいたからでしょう。
紅の豚は、決して可愛い豚が爽やかに活躍する映画ではありません。
ネガティブな意味を持つ方が、ポルコ・ソッロのイメージに一致したのかもしれませんね。
豚の姿については以下の記事で詳細に考察していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
ポルコを「マルコ」と呼ぶ人物
ポルコを「マルコ」と呼ぶ人物は劇中には多くは登場しません。
ジーナとフェラーリンです。
二人ともポルコの人間時代をよく知る人物で、その他の登場人物は基本的に「ポルコ」と呼んでいます。
ポルコの仲間のほとんどは亡くなっており、ポルコは時に孤独を感じさせます。
そんな中「マルコ」と呼ぶこの2人については、ポルコにとって特別であることが際立っていますね。
『紅の豚』のまとめ記事はこちら!
『紅の豚』の都市伝説や考察のまとめなど、『紅の豚』の魅力を1記事にまとめています。ぜひ合わせてご覧ください。
『紅の豚』の記事執筆における参考書籍
まつぼくらぶでは『紅の豚』の記事を執筆するにあたり、主に以下の書籍を参考にしています。
- ジブリの教科書7 紅の豚(文春ジブリ文庫)
- 宮崎駿の雑想ノート(大日本絵画)
- スタジオジブリ絵コンテ全集7 紅の豚(徳間書店)
- ジブリの教科書7 紅の豚(文春ジブリ文庫)
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過去のインタビュー内容等を参考、引用しています。
ポチップ - 宮崎駿の雑想ノート(大日本絵画)
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『紅の豚』の原作『飛行艇時代』が収録されています。
- スタジオジブリ絵コンテ全集7 紅の豚(徳間書店)
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『紅の豚』の制作に使用された絵コンテです。
ポチップ
なお、作品の画像はスタジオジブリ公式サイトから無償提供されている場面写真を使用しております。