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【天空の城ラピュタ】元ネタ紹介!原作やモデルの地は存在する?

天空の城ラピュタ_ 原作

当記事では、『天空の城ラピュタ』の原作やモデルについて解説します。

「天空の城ラピュタに原作は存在するのか?」

「ラピュタやスラッグ渓谷のモデルの地があるなら知りたい!」

こういった疑問を解決できる内容になっていますので、参考になれば嬉しいです。

以下の記事では『天空の城ラピュタ』のストーリーを徹底解説しています。

なかなかボリュームの多い記事ですが、ラピュタ好きに読んでもらえると嬉しいです。

筆者のプロフィール
  • スタジオジブリから徒歩圏内の小金井市在住のジブリオタク
  • 好きな場所は三鷹の森ジブリ美術館
  • 最も好きな作品は「風の谷のナウシカ」

当記事は結末等のネタバレを含みますのでご注意ください。

目次

『天空の城ラピュタ』は宮崎駿監督のオリジナル作品

『天空の城ラピュタ』は宮崎駿監督のオリジナル作品です。

ラピュタの世界観やストーリーは、1から宮崎駿監督が作り上げたものです。

当初はタイトルも別のタイトルが検討されていました。

仮タイトルは「少年パズー・飛行石の謎」

企画書には続けて「あるいは空中の城の虜/あるいは空とぶ宝島/あるいは飛行帝国」とほかのサブタイトル候補が並んでいる。

ジブリの教科書 天空の城ラピュタ より引用

オリジナル作品とはいえ、実際には様々な作品の影響を受けています。

ここから先は、宮崎駿監督が「参考にした」と語っている作品や、ロケハンに訪れたモデルの地について紹介します。

【原作?】「ラピュタ」の元ネタとなった作品

『天空の城ラピュタ』はオリジナル作品とはいえ、ある意味「原作」とも呼べる参考にされた作品が存在します。

宮崎駿監督がそれまでに見聞きした作品の要素が、『天空の城ラピュタ』にも散りばめられているのです。

物語を作るときというのは、ネタ本があるというのではなく、子どもの時読んだものがいろいろ入り混じって錯綜してモチーフになっているんですよ。

ジブリの教科書 天空の城ラピュタ より引用

実際に参考にしたと発言されている作品は、以下のとおりです。

  • スウィフトの『ガリバー旅行記』
  • インドの民族叙事詩『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』
  • 旧約聖書
  • 福島鉄次の『沙漠の魔王』
  • 【番外編】プラトンの失われた地理誌『天空の書』

中には、『天空の城ラピュタ』の映画内でも触れられている作品もありますね。

以下、それぞれの作品について簡単に紹介します。

スウィフトの『ガリバー旅行記』

『ガリバー旅行記』は1726年にジョナサン・スウィフトによって書かれた物語です。

全4部の物語で構成されますが、中でも第1部「小人国」や第2部「大人国」は有名ですね。

『天空の城ラピュタ』ではこの『ガリバー旅行記』のうち、第3部に登場する「天空の浮島」がモチーフとなっています。

以下は宮崎駿監督のインタビューの抜粋です。

空中を舞台にして(映画を)やりたいなと思った時、この昔読んだ『ガリバー』のことを思い出した。

(中略)

企画書を書く時、ただ「空中の宝島」って書くより、「空中の宝島で『ガリバー旅行記』の中に登場する島で、それがまだ滅びずに残っている」とか書くともっともらしくなるでしょ(笑)

で、版権も切れているし、そのままいただいちゃった。

ジブリの教科書 天空の城ラピュタ より引用

この『ガリバー旅行記』に登場する空中の島の名が、「ラピュタ」だったというわけです。

宮崎駿監督自身は、『ガリバー旅行記』は子ども用のダイジェスト版程度しか読んだことはなかったそうです。

『ガリバー旅行記』を面白いと感じたわけでもないようで、「ガリバー旅行記の物語を作りたい!」という意図ではなかったようですね。

(ガリバー旅行記)は空中に浮いている島の話と、その島が支配している下界の話で、おもしろいとはたいして思わなかった。

ジブリの教科書 天空の城ラピュタ より引用

インドの民族叙事詩『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』

『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』はインドの2大叙事詩と称される重要な文献です。

2500年以上前に誕生している物語ですが、宮崎駿監督はこれらの影響も受けています。

映画の中でも、実際にムスカが言及していますね。

ムスカ「ラーマーヤナではインドラの矢とも伝えているがね」

『マハーバーラタ』の中では、機械文明や核兵器に匹敵する超自然的な兵器が登場し、壮絶な争いが描かれています。

宮崎駿監督はこの「古代から核兵器が存在した」という物語を参考にしているのです。(以下、宮崎駿監督のインタビュー抜粋です)

古代に空を飛んだり、核兵器を操ったりしたというようなことが、インドでは信じられている、というふうに書いてある。モヘンジョダロが滅びたのは、そのせいだとか書いてあるわけですよ、機械文明が昔あったというモチーフなどは、その内容がたぶん頭にひっかかってたんだと思います。

ジブリの教科書 天空の城ラピュタ より引用

映画パンフレットにも、以下のように『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』について触れられています。

現代の機械文明以前に、かつて核エネルギーすら恣(ほしいまま)にした文明が地球上に存在したという説は、現代でもわずかな人々によって唱えられている。インドの民族叙事詩『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』を根拠にして、特にインドにその説を信ずる者が多い。

天空の城ラピュタ 映画パンフレット より引用

「かつて圧倒的な科学力を持っていたラピュタ」という設定は、インドの2大叙事詩の影響を受けているのです。

旧約聖書の『創世記』

ムスカのセリフから、旧約聖書の影響を受けていることも分かります。

ムスカ「旧約聖書にあるソドムとゴモラを滅ぼした天の火だよ」

ソドムとゴモラとは、旧約聖書の『創世記』に登場する古代都市ですね。

ソドムとゴモラを超簡単に

  • ソドムとゴモラは、旧約聖書の創世記に登場する古代都市
  • 営利主義、不道徳、不信仰などの悪徳がはびこっていた
  • これが神の怒りを買い、火と硫黄の雨でソドムとゴモラが破壊され、罪深い住民が滅ぼされる

神の裁きと悪徳の行く末を示す教訓の物語ですが、このソドムとゴモラを滅ぼした火の正体がラピュタだと言うのです。

旧約聖書と結びつけてくるのは、面白い想像力ですね。

福島鉄次の『沙漠の魔王』

福島鉄次の『沙漠の魔王』は、「飛行石」のアイデアの元となっています。

以下、『沙漠の魔王』について語る宮崎駿監督のインタビューです。

『冒険王』という雑誌に、どぎつい四色刷りで、福島鉄次という人が描いた『沙漠の魔王』という絵物語が載っていたんです。

(中略)

何を隠そう、そこに石を持つと飛べるという話が出てくるんです。ひとつの宝石で、それを持っていると飛べるんです。だから、あんまりオリジナルを主張はできないんですよ(笑)

ジブリの教科書 天空の城ラピュタ より引用

1949年から1956年までの間連載していた作品で、まさに幼少期の宮崎駿監督に影響を与えたと言えますね。

プラトンの失われた地理誌『天空の書』?

「ラピュタ」は『ガリバー旅行記』がモチーフであると紹介しましたが、『ガリバー旅行記』にもモデルが存在すると映画パンフレットに記載されていました。

スウィフトがガリバー旅行記第3部『ラピュタ』に描いた天空の島にはモデルが存在した。

プラトンの失われた地理誌『天空の書』に記載されていたラピュタチリスがそれである。

天空の城ラピュタ 映画パンフレット より引用

聞いたことが無い書物ですが、調べてみたところどうやらこれは宮崎駿監督の創造(でっちあげ)です。

プラトンといえば9000年前に海中に沈んだ幻の大陸「アトランティス」等でも有名な古代ギリシャの哲学者です。

『天空の書』の「ラピュタチリス」も実にありそうなネタですが、実在はしませんでした。

この記載の真意は想像ですが、宮崎駿監督はあくまでも『天空の城ラピュタ』と『ガリバー旅行記』は別物だと言いたいのではないでしょうか(『ガリバー旅行記』は面白くなかったと言ってますし)

映画の中でも、パズーが「ガリバー旅行記はただの空想」と発言していますね。

パズー「ガリバー旅行記でスウィフトがラピュタのこと書いてるけど、あれはただの空想なんだ」

【公式見解あり】『天空の城ラピュタ』のモデルの地

『天空の城ラピュタ』の制作にあたっては、実際に宮崎駿監督自身がロケハンを行っています。

『天空の城ラピュタ』のモデルの地と噂される場所は多数存在しますが、はっきりとモデルの地と言えるのは以下の2か所です。

  • ウェールズ地方(イギリス)
  • アンコール遺跡(カンボジア)

この2か所については、宮崎駿監督の発言や、絵コンテの記載から参考にしていることが読み取れます。

以下、これらについて紹介し、その他にモデルの地と噂される場所も紹介します。

ウェールズ地方(イギリス)

イギリス・ウェールズ

スタジオジブリが公式に「ラピュタの参考にした」と明言しているのは、イギリスのウェールズ地方だけです。

ウェールズには宮崎駿監督が実際にロケハンに出ており、パズーが暮らすスラッグ渓谷等のモデルとなっています。

ウェールズで宮崎駿監督を案内したガイドが、以下のようなエピソードを明かしています。

名所旧跡はあまりみないで、炭鉱や草原とか変わったところを見学したがったなあ。

空を見上げて雲ばかり見ているので、よっぽど「日本には雲はないのか」と聞こうと思ったんだが、やめといた。

天空の城ラピュタ ロマンアルバム より引用

宮崎駿監督が実際に見たウェールズの炭鉱や草原が、パズー達のスラッグ渓谷に生かされているのでしょう。

なお、ウェールズには以下のような城がいくつも存在します。

コンウィ城

パズーとシータが捉えらえた軍本部「テディス城」のモデルになっているのでは、と噂されています。

アンコール遺跡(カンボジア)

アンコール遺跡

ジブリが公式に名言したわけではありませんが、カンボジアのアンコール遺跡は「ラピュタ」の参考になっています。

遺跡が木々に埋もれている様子は、ラピュタの環境にそっくりですよね。

宮崎駿監督が参考にした証拠としては、絵コンテの記載が挙げられます。

「アンコールワット」「アンコールトム」という記載が、絵コンテに見つけられるのです。

パズーとシータがラピュタに到着した場面
「まるで、天空のアンコールワットのよう」

絵コンテ_アンコールワット
スタジオジブリ絵コンテ全集 天空の城ラピュタより

シータとムスカがラピュタの奥に進む場面
「まるでアンコールトムの回廊のような荒れた通路をやって来る二人」

絵コンテ_アンコールトム
スタジオジブリ絵コンテ全集 天空の城ラピュタより

【公式見解無し】その他モデルの地と噂される場所

ジブリのモデルと噂されることの多い場所を紹介します。

あくまでも噂であり、ロケハンの記録等の根拠はありません。(中には、ジブリが「モデルではない」と否定した場所もあります)

とはいえ、確かに「ラピュタらしさ」を感じられる素敵なスポットですので、参考程度にご覧ください。

猿島(神奈川県横須賀)
レンガ積のトンネル
猿島(撮影:まつぼくらぶ)

猿島はかつては要塞として使用されていた無人島です。

要塞跡地が自然に覆われている様子がまるでラピュタのようだと、人気のエリアです。

「ラピュタのモデルの地」と紹介されることも多いですが、ジブリが公式に認めたわけではありません。

猿島に実際に行った際のレポートを以下の記事でまとめていますので、ぜひ合わせてご覧ください。

土倉鉱山跡(滋賀県)

滋賀県にある鉱山跡地です。

木々に覆われた様子は確かにラピュタらしさを感じられます。

ラピュタは鉱山が舞台になっていたので、宮崎駿監督の目にとまっていても不思議ではないですね。

竹田城跡(兵庫県)
竹田城跡

天空の城と称されることもある、兵庫県の人気スポットです。

条件が揃えば眼前に雲海が広がり、「ラピュタっぽい」風景を楽しむことができます。

マチュピチュ(ペルー)
マチュピチュ

世界遺産として有名なペルーのマチュピチュです。

標高2,430メートルの高所にある点や、衰退した文明の様子はまさにラピュタを連想させます。

パロネラ・パーク(オーストラリア)
パロネラ・パーク

オーストラリアの静かな熱帯雨林の中に建てられた城です。

緑に覆われた姿は確かにラピュタっぽいのですが、ジブリはモデルの地ではないと否定しています。

チヴィタ・ディ・バニョレージョ(イタリア)
チヴィタ・ディ・バーニョレージョ

「滅びゆく街」と呼ばれるイタリアの孤島です。

断崖絶壁に囲まれた様子はラピュタのようにも見えますし、パズーの住むスラッグ渓谷にも似た要素を感じます。

『天空の城ラピュタ』の記事執筆における参考書籍

まつぼくらぶでは『天空の城ラピュタ』の記事を執筆するにあたり、主に以下の書籍を参考にしています。

  • ジブリの教科書2 天空の城ラピュタ(文春ジブリ文庫)
  • ロマンアルバム 天空の城ラピュタ(徳間書店)
  • スタジオジブリ絵コンテ全集 天空の城ラピュタ(徳間書店)
  • The art of Laputa―天空の城ラピュタ(徳間書店)
  • もう一つの「バルス」 ―宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代― (講談社文庫)
  • 小説 天空の城ラピュタ (アニメージュ文庫)
ジブリの教科書2 天空の城ラピュタ(文春ジブリ文庫)

過去のインタビュー内容等を参考、引用しています。

著:スタジオジブリ, 編集:文春文庫
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ロマンアルバム 天空の城ラピュタ(徳間書店)

インタビューや設定情報が記載された公式のムック本です。

徳間書店
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スタジオジブリ絵コンテ全集 天空の城ラピュタ(徳間書店)

『天空の城ラピュタ』の制作に使用された絵コンテです。

The art of Laputa―天空の城ラピュタ(徳間書店)

イメージボードやアフレコ台本等、制作時の資料が多数掲載されています。

編さん:アニメージュ編集部
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もう一つの「バルス」 ―宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代― (講談社文庫)

ラピュタ制作スタッフが明かす、裏エピソードが語られます。

小説 天空の城ラピュタ (アニメージュ文庫)

『天空の城ラピュタ』の小説版です。

映画では説明が省略された、様々な設定を知ることができます。

著:亀岡 修, Unknown:駿, 宮崎
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なお、作品の画像はスタジオジブリ公式サイトから無償提供されている場面写真を使用しております。

天空の城ラピュタ スタジオジブリ場面写真

当記事の拡散は大歓迎です

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