当記事では、スタジオポノック作品『屋根裏のラジャー』に登場するキャラクターを一覧で紹介します。
参考になれば嬉しいです。
以下の記事では『屋根裏のラジャー』のストーリーを徹底解説していますので、合わせてご覧ください。
- スタジオジブリから徒歩圏内の小金井市在住のジブリオタク
- 好きな場所は三鷹の森ジブリ美術館
- 最も好きな作品は「風の谷のナウシカ」
当記事は結末等のネタバレを含みますのでご注意ください。
【一覧表】『屋根裏のラジャー』のキャラクター
まずは『屋根裏のラジャー』の主な登場人物(キャラクター)を一覧でご覧ください。
後半では順番に詳細設定も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
名前 | 声優 | 一言紹介 |
---|---|---|
ラジャー | 寺田心 | アマンダの想像力によって生まれた男の子 |
アマンダ | 鈴木梨央 | 想像力豊かな女の子 |
リジー | 安藤サクラ | 夫を亡くしながらも、懸命にアマンダを育てる母 |
エミリ | 仲里依紗 | イマジナリの町で出会ったイマジナリの女の子 |
オーロラ | 杉咲花 | ジュリアの想像で女の子になってしまったラジャー |
ジンザン | 山田孝之 | ラジャーをイマジナリの町に案内した怪しげな猫 |
ダウンビートおばあちゃん | 高畑淳子 | 田舎で暮らす、アマンダの祖母 |
レイゾウコ | 寺尾聰 | かつてリジーのイマジナリだった老犬 |
ミスター・バンティング | イッセー尾形 | イマジナリを食べて生きながらえている謎の男 |
謎の少女 | ー | バンティングのイマジナリで恐ろしい女の子 |
骨っこガリガリ | 一龍齋貞友 | 骨の姿をしたイマジナリ |
小雪ちゃん | かぬか光明 | ピンクのカバの陽気なイマジナリ |
ドロン | 大谷育江 | ロボットの姿のイマジナリ |
ジュリア | 平澤宏々路 | アマンダの友人で、バレエを習う女の子 |
ジョン | 川原瑛都 | 宇宙船のキャプテンに憧れる男の子 |
『屋根裏のラジャー』登場人物の基本設定
各キャラクターのプロフィールを順番に紹介します。
ラジャー(声優:寺田心)
名前 | ラジャー |
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声優 | 寺田心 |
一言紹介 | アマンダの想像力によって生まれた男の子 |
ラジャーは『屋根裏のラジャー』の主人公で、アマンダの想像で生まれたイマジナリです。
ラジャーの特徴は以下のとおりです。
- アマンダの想像の世界で冒険を繰り広げるアマンダの親友
- 父を失ったアマンダの心の穴を埋めるため、アマンダの想像で生まれた
- アマンダが交通事故で気を失うと、消えかけてしまった
- アマンダ以外の人間には、ラジャーの姿は見えない
原作ではアマンダの父親はアマンダが生まれる前に亡くなっています。
「ラジャーは父親変わり」の設定は、スタジオポノック独自の設定です。
ラジャーの声優は元子役で俳優の寺田心さんです。
寺田心さんはまさに声変わりの時期だったため、一部セリフではプレスコを導入しています。
- プレスコ:事前にセリフを収録し、セリフに合わせて絵を仕上げる手法
- アフレコ:絵に合わせてセリフを吹き込む手法(こちらが一般的)
アマンダ(声優:鈴木梨央)
名前 | アマンダ |
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声優 | 鈴木梨央 |
一言紹介 | 想像力豊かな女の子 |
アマンダはラジャーの生みの親であり、想像力豊かな女の子です。
アマンダの特徴は以下のとおりです。
- 豊かな想像力で、ラジャーと想像の世界を冒険している
- 一見明るい女の子だが、父を亡くし心に傷を負っている
- バンティングから逃げる際に交通事故にあい気を失ってしまう
- 父から貰った黄色の傘を、自分の部屋に大切にしまっていた
アマンダとラジャーの合言葉は「消えないこと、守ること、ぜったいに泣かないこと」です。
これと同様の言葉(お父さんを忘れない、お母さんを守る、ぜったいに泣かない)が父の形見の傘にも書かれていました。
アマンダは明るく振る舞っていたものの、心は寂しくて仕方なかったのでしょう。
そうして豊かな想像力で生まれたのが、寂しさを埋めてくれるイマジナリのラジャーだったのです。
リジー(声優:安藤サクラ)
名前 | リジー |
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声優 | 安藤サクラ |
一言紹介 | 夫を亡くしながらも、懸命にアマンダを育てる母 |
リジーはアマンダの母親です。
- 夫を亡くし、経営していた本屋も閉めることとなり、仕事を探している
- アマンダの事は大切に思う一方、忙しくて向き合う余裕をなくしていた
- かつては「レイゾウコ」という名のイマジナリがいたが、本人は忘れている
- ラジャーのことは見えないが、その存在は認めている優しいお母さん
アマンダが交通事故にあい、回復を願うリジーの姿には心打たれます。
『屋根裏のラジャー』をリジーの物語と受け止める方もいるのではないでしょうか。
それくらい重要な人物です。
エミリ(声優:仲里依紗)
名前 | エミリ |
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声優 | 仲里依紗 |
一言紹介 | イマジナリの町で出会ったイマジナリの女の子 |
エミリはラジャーが出会うイマジナリの女の子です。
- ラジャーにイマジナリの世界について教えてくれるお姉さん
- ラジャーがアマンダの元に向かうため、必死に手助けをする
バンティングに襲われ消えてしまい、仲間の記憶からも消えてしまいました。
あっけなくショッキングな最期ですが、「イマジナリが消えるとはこういうこと」というのを観客に伝えてくれる重要な役割を担っています。
オーロラ(声優:杉咲花)
名前 | オーロラ |
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声優 | 杉咲花 |
一言紹介 | ジュリアの想像で女の子になってしまったラジャー |
ラジャーはジュリアの元では、オーロラと名付けられました。
- ジュリアの想像力で心も体も女の子にされてしまう
- オーロラの正体はラジャー
- ラジャーの記憶はじょじょに失い、オーロラになりつつある
ラジャーは何とか記憶を維持し、再びアマンダの元を目指すことができました。
イマジナリは別の子どもと遊んでいると、姿も心も想像力で変わってしまうのです。
ジンザン(声優:山田孝之)
名前 | ジンザン |
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声優 | 山田孝之 |
一言紹介 | ラジャーをイマジナリの町に案内した怪しげな猫 |
ジンザンは消えかけたラジャーをイマジナリの町に案内します。
- 右目が赤、左目が青の奇妙な話す猫
- 消えかけたイマジナリをイマジナリの町に案内する役割を担っている
忘れられそうなイマジナリを救出する、重要な存在です。
ダウンビートおばあちゃん(声優:高畑淳子)
名前 | ダウンビートおばあちゃん |
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声優 | 高畑淳子 |
一言紹介 | 田舎で暮らす、アマンダの祖母 |
アマンダやリジーとは離れて暮らすおばあちゃんです。
リジーのイマジナリを思い出すきっかけを与えてくれた、実は重要な役柄です。
レイゾウコ(声優:寺尾聰)
名前 | レイゾウコ |
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声優 | 寺尾聰 |
一言紹介 | かつてリジーのイマジナリだった老犬 |
レイゾウコは幼かったころのリジーのイマジナリです。
- レイゾウコと名付けられたリジーのイマジナリ
- リジーからは一度忘れられてしまったが、イマジナリの町でじっと待っていた
- アマンダやラジャー、そしてリジーのピンチに駆けつけて救出する
バンティングから、見事にアマンダやラジャーを救出したのがレイゾウコでした。
レイゾウコはどこか高畑勲監督の面影を感じる表情になっています。
高畑勲監督と長年ともにした百瀬監督や西村プロデューサーが、高畑勲監督への想いを込めているのかもしれませんね。
ミスター・バンティング(声優:イッセー尾形)
名前 | ミスター・バンティング |
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声優 | イッセー尾形 |
一言紹介 | イマジナリを食べて生きながらえている謎の男 |
ミスター・バンティングはイマジナリを食べる謎の男です。
- イマジナリを食べることで生きながらえている
- イマジナリ達の中でも有名で、都市伝説として噂されている
- ラジャーに目をつけ、ラジャーを食べようと追い回す
- 少女のイマジナリと常に行動をともにしており、想像力を失わないためにイマジナリを食べている
バンティングはイマジナリの天敵です。
豊な想像力と純粋さを持っており、イマジナリの少女を愛するがゆえの行動だったのかもしれません。
最終的にはアマンダやラジャーとの戦いの中で自分自身のイマジナリを食べてしまい、姿を消します。
謎の少女(セリフ無し)
名前 | 謎の少女 |
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声優 | ー |
一言紹介 | バンティングのイマジナリで恐ろしい女の子 |
謎の少女はミスター・バンティングのイマジナリです。
- バンティングに忠実なイマジナリ
- 顔色は悪く、恐ろしい風貌
- バンティングがイマジナリを食べる手助けをし、ラジャーにも襲い掛かる
ミスター・バンティングの手助けをしていた少女ですが、最後は自らバンティングの口に飛び込みました。
少女自身もバンティングの行動には負い目を感じており、実はバンティングを止めたかったのかもしれません。
かつてはバンティングと少女も、健全な友人関係だったのでしょう。
原作では少女はレイゾウコに突進されたことでバンティングの口の中に流れ込みました。
自ら口に飛び込んだように見える演出は、スタジオポノック独自のものです。
骨っこガリガリ(声優:一龍齋貞友)
名前 | 骨っこガリガリ |
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声優 | 一龍齋貞友 |
一言紹介 | 骨の姿をしたイマジナリ |
骨っこガリガリは、ラジャーがイマジナリの町で出会ったイマジナリです。
- ガイコツ姿でラジャーと仲良くなるイマジナリ
- 少年・ジョンのもとでラジャーとともに遊ぶ
- ジョンに気に入られ、ジョンのパートナー・プニョプーニョ(パンダのイマジナリ)と転身する
ガイコツからパンダに転身するという面白いイマジナリです。
公開と同時にグッズも発売されており、スタジオポノックも気に入っているようですね。
ホネッコ・ガリガリは原作ではテディベアのイマジナリでした
小雪ちゃん(声優:かぬか光明)
名前 | 小雪ちゃん |
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声優 | かぬか光明 |
一言紹介 | ピンクのカバの陽気なイマジナリ |
小雪ちゃんはイマジナリの町で最初にラジャーに声をかけてくるイマジナリです。
- 明るく陽気なピンクのカバのイマジナリで
- ラジャーと行動をともにするようになる
- ラジャーがアマンダの元に帰るために、懸命に手助けをしてくれる
小雪ちゃんは原作ではピンクのティラノサウルスという設定でした
ドロン(声優:大谷育江)
名前 | ドロン |
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声優 | 大谷育江 |
一言紹介 | ロボットの姿のイマジナリ |
ドロンはロボット型のイマジナリです。
- ラジャーが街で彷徨っていた時に、消えかかっているドロンと出会う
- ドロンも無事にイマジナリの町にいざなわれ、元気に過ごしている様子
おそらく子どもに忘れられかけていたドロンは、寂しげに街に座り込んでいました。
物語に大きくかかわる存在ではないですが、イマジナリの町で元気に過ごすその後が描かれています。
声優はピカチュウやチョッパー等で有名な大谷育江さんが担当しており、どこか気になる存在となっています。
ジュリア(声優:平澤宏々路)
名前 | ジュリア |
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声優 | 平澤宏々路 |
一言紹介 | アマンダの友人で、バレエを習う女の子 |
ジュリアはアマンダの友人です。
ラジャーはアマンダの手がかりをつかむため、ジュリアのイマジナリとして働くことになりました。
- バレエを習っている少々気が強い女の子
- ラジャーの話は聞かず、ラジャーをオーロラに変えてしまう
ジョン(声優:川原瑛都)
名前 | ジョン |
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声優 | 川原瑛都 |
一言紹介 | 宇宙船のキャプテンに憧れる男の子 |
ジョンは宇宙船ごっこで、ラジャーやエミリ、骨っこガリガリと遊んでいました。
- ラジャーはイマジナリの仕事としてジョンのもとに向かう
- ジョンは宇宙船のキャプテンとしてラジャー達と遊ぶ
- 遊びの中で気に入った骨っこガリガリを気に入る
その他・注目すべき数々のイマジナリたち
『屋根裏のラジャー』には数々の個性的なイマジナリが登場します。
目立っていたのは以下のようなイマジナリです。
- ピカソのイマジナリ
- シェイクスピアのイマジナリ
- 侍エッグのイマジナリ
※百瀬監督が2018年に公開した短編映画より
かなりの数のイマジナリが描かれていますので、他にも面白いイマジナリが隠されているかもしれません。
DVDが発売されたら、ぜひ画面を止めながらじっくり観察したいものです(笑)