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【書籍レビュー】『誰も知らないジブリアニメの世界』(岡田斗司夫)の内容と感想

誰も知らないジブリアニメの世界

当記事では書籍『誰も知らないジブリアニメの世界』についてレビューします。

本の内容のネタバレを含みますので、ご留意のうえご覧ください。

筆者のプロフィール
  • スタジオジブリから徒歩圏内の小金井市在住のジブリオタク
  • 好きな場所は三鷹の森ジブリ美術館
  • 最も好きな作品は「風の谷のナウシカ」
目次

『誰も知らないジブリアニメの世界』の内容

著者名岡田斗司夫
出版社SBクリエイティブ
発売日2023年4月6日
ページ数232ページ

『誰も知らないジブリアニメの世界』は岡田斗司夫さんによる宮崎駿監督作品の考察本です。

岡田斗司夫さんはジブリの考察でも人気の動画配信者で、映画評論家・プロデューサー・作家等々の肩書を持っています。

Youtubeやニコニコ動画で配信されている「岡田斗司夫ゼミ」で配信されたジブリの考察が整理され、1冊にまとまっています。

SBクリエイティブ
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著者(岡田斗司夫)の基本情報

岡田斗司夫さんの簡単なプロフィールは以下のとおりです。

1958年大阪府生まれ。通称、オタキング。1984年にアニメ制作会社ガイナックス創業、社長をつとめた後、東京大学非常勤講師に就任、作家・評論家活動をはじめる。立教大学やマサチューセッツ工科大学講師、大阪芸術大学客員教授などを歴任。レコーディング・ダイエットを提唱した『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)が50万部を超えるベストセラーに。その他、多岐にわたる著作の累計売り上げは250万部を超える。現在はYouTuberとして活動し、チャンネル登録者数は97万人を超える。

『誰も知らないジブリアニメの世界』巻末より引用

スタジオジブリと直接の関係はありませんが、アニメを見る目は確かでしょう。

2023年にはYoutubeの登録者数も100万人を超えており、その人気は明らかです。

外部リンク:Youtube→岡田斗司夫ゼミ

特にジブリの考察動画は人気で、多くの切り抜き動画も投稿されています。

「ジブリ 考察」でYoutube検索すると必ず岡田斗司夫関連動画がヒットしますので、ぜひ覗いてみてください。

本書に書かかれている主な内容

『誰も知らないジブリアニメの世界』というタイトルですが、その内容は「宮崎駿監督作品」を扱っています。

過去に「岡田斗司夫ゼミ」で解説された内容を再構成したうえで、作品ごとに解説されています。

本書の章立ては以下のとおりです。

  • 第1章 宮崎駿の鋭すぎる技術論―『風の谷のナウシカ』
  • 第2章 SFアニメはどうあるべきか?―『天空の城ラピュタ』
  • 第3章 手塚治虫の光と影―『となりのトトロ』
  • 第4章 「才能」とはどういうものか?―『魔女の宅急便』
  • 第5章 飛行機オタクの大暴走―『紅の豚』
  • 第6章 始まりは、1954年―『もののけ姫』
  • 第7章 スタジオジブリと銀河鉄道―『千と千尋の神隠し』
  • 第8章 戦争は続くよどこまでも―『ハウルの動く城』
  • 第9章 グランマンマーレの正体―『崖の上のポニョ』
  • 第10章 「堀越二郎=宮崎駿」は本当か?―『風立ちぬ』

各作品が20ページ程度で解説されます。

もともとが動画で解説されていた内容ということもあり、読みやすくスラスラと読み進めることができます。

『誰も知らないジブリアニメの世界』の感想

ここからは、実際に筆者が『誰も知らないジブリアニメの世界』を読んだ感想を語らせてください。

Youtube(ニコニコ)よりも整理されている

『誰も知らないジブリアニメの世界』は基本的に「岡田斗司夫ゼミ」の内容と被っています。

私もジブリの考察が好きで「岡田斗司夫ゼミ」はチェックしているので、正直聞いたことのある内容が大半でした。 

それでも、本書は「岡田斗司夫ゼミ」視聴者にもおすすめできます。

というのも、単純にゼミの内容を文字起こししただけではなく、きっちりと内容が整理・再構成されているのです。

「岡田斗司夫ゼミ」も分かりやすい解説で楽しめましたが、それ以上にスッキリと頭に入ってきました。

信じるか信じないかはあなた次第

岡田斗司夫さんの考察は、ただ妄想を語っているわけではありません。

本書ではより確からしい答えを求めて、宮崎駿やプロデューサーの鈴木敏夫といった関係者の証言、つまり1次資料を重視しています。

『誰も知らないジブリアニメの世界』まえがきより引用

しっかりと1次情報を根拠に論理立てて考察しているため、信頼性は高いです。

ただしそれでも、岡田斗司夫さんはあくまでも「評論家」の立場です。

本書を読んでいると、岡田斗司夫さんの考察がまるで真実のように思えてきますが、それはあくまでも考察にすぎません。

私自身、宮崎駿監督のインタビュー等、多くの1次情報に触れている方ですが、中には岡田斗司夫さんの考察に違和感を感じるものもありました。

本書の内容は公式見解というわけではありませんので、その点は注意しましょう。

『誰も知らないジブリアニメの世界』 まとめ

岡田斗司夫さんの考察は論理的で、しっかりと根拠に基づいているため、聞いていて楽しいです。

興味を持った方は、まずはYoutubeで「岡田斗司夫ゼミ」を見るのも良いかもしれません。

外部リンク:Youtube→岡田斗司夫ゼミ

岡田斗司夫さんの考察を動画で楽しめたなら、本書も楽しめること間違いなしです。

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なお、以下の記事では数々のジブリ本を紹介しています。

筆者自身が実際に読んだものをまとめていますので、合わせてご覧いただければ嬉しいです。

当記事の拡散は大歓迎です

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