【星をかった日】ハウルの前日譚?あらすじと実際に見た感想【どこで見れる?】

星をかった日_あらすじと裏話

短編アニメーション『星をかった日』は、ジブリ美術館で上映される短編アニメーションです。

『ハウルの動く城』のサイドストーリーと噂されることも多く、短編アニメーションの中では有名な作品です。

当記事では、『星をかった日』について内容や実際に見た感想、『ハウルの動く城』との関係性について紹介します。

筆者のプロフィール
  • スタジオジブリから徒歩圏内の小金井市在住のジブリオタク
  • 好きな場所は三鷹の森ジブリ美術館
  • 最も好きな作品は「風の谷のナウシカ」

当記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

目次

『星をかった日』のあらすじ・特徴

星をかった日
星をかった日パンフ(撮影:まつぼくらぶ)

『星をかった日』のあらすじは、ジブリ美術館のホームページ上では以下のように記載されています。

空想の世界イバラードの不思議な物語。

ノナ少年はいつの間にか誰もいない砂漠をひとりで歩いていました。

ノナは、そこでふしぎな女性ニーニャと出会い、彼女の農園の小屋で暮らし始めます。

そんなある日、ノナは野菜とひきかえに星の種を手に入れて育てることにします。

ジブリ美術館ホームページより引用

井上直久さんの絵本『星をかった日』を原作としています。

以下では、『星をかった日』の特徴をさらに詳細に紹介します。

美しき「イバラード」の世界をスタジオジブリが新たに表現

『星をかった日』の原作者・井上直久さんといえば「イバラード」というオリジナルな世界を描き続ける画家としても有名です。

『星をかった日』においても、このオリジナル世界「イバラード」が舞台となっています。

井上直久さんの「イバラード」は細かいタッチと不思議な世界観が美しい世界です。

一方で、『星をかった日』の「イバラード」は井上直久さんの絵とはタッチが異なります。

これは意図的に井上直久さんの画風を避けたということを、美術監督の高松洋平さんが語っています。

宮崎さんからは原作者・井上直久さんのオリジナルの世界、イバラードを舞台にした物語だけれども、井上さんの画風を真似た背景を描く必要はない。その世界観を背景で見せてほしいと言われました。

星をかった日 パンフレットより

井上直久さんの「イバラード」にリスペクトしつつ、スタジオジブリとしての「イバラード」を作り上げたのです。

ジブリの視点で作られる美しき「イバラード」を、ぜひ楽しんでください。

植木鉢で星を育てる不思議な世界観

『星をかった日』には様々な不思議で面白い表現が登場します。

  • 美しい星の種
  • 星を植木鉢で育てる世界観
  • 星の種を売ってくれるのはモグラとカエル
  • 人々の時間を監督する「時間局」が存在する管理社会
  • 「時間局」と真逆で自由な美しき「イバラード」の世界

「時間局」の管理社会から飛び出した主人公のノナが、不思議な世界と出会うストーリーです。

2つの世界の対比は興味深く、「イバラード」はとにかく自由で不思議な世界として描かれています。

【証拠多数】『星をかった日』はハウルの前日譚

『星をかった日』は単独の作品としても素晴らしいのですが、注目されるのは『ハウルの動く城』の前日譚だという点でしょう。

  • ノナ=若き日のハウル
  • ニーニャ=若き日の荒れ地の魔女

だと噂されているのです。

『星をかった日』の作品の中には明確な根拠は無いのですが、「ジブリ公認」とも言える証拠が多数存在します。

この噂の根拠は以下のとおりです。

  • 鈴木敏夫プロデューサーが公言した
  • 原作者 井上直久さんのツイート
  • ジブリ美術館のツイート

それぞれについて、順番に紹介します。

【証拠①】鈴木敏夫プロデューサーが公言した

数々のジブリ作品を手掛けた鈴木敏夫プロデューサーが映画監督の押井守さんとの対談で以下のように発言しているのです。

あれ見た?星をかった日。美術館でやってるやつ。

サイドストーリーを珍しくやったのよ、宮さんが。ハウルの少年時代。それで一言で言うと、そこに若き日の荒れ地の魔女が登場。ハウルの童貞を奪った彼女が・・・いい話なんですよ。

対談の鈴木敏夫発言より

はっきりと「ハウルの少年時代」「若き日の荒れ地の魔女」と発言していますね。(童貞を奪ったなんて情報も・・!)

この対談は2012年にニコ生で「押井守ブロマガ開始記念! 世界の半分を怒らせる生放送」として配信されました。

2022年現在もニコ動やYouTubeに音源は残っていますので、気になる方はぜひ聞いてみてください(1時間半ほどの対談ですが、この発言は54分頃に登場します)

【証拠②】原作者 井上直久さんのツイート

原作者の井上直久さんは、Twitterにて宮崎駿監督から裏設定を聞いたと明かしています。

ニーニャとノナが荒れ地の魔女とハウルである、とここでも名言されています。

鈴木敏夫プロデューサーの発言とも一致しますね。

ニーニャは美しく魅力的な女性なので、「荒れ地の魔女は勘弁してくれ」という気持ちは良く分かります(笑)

たしかにサリマン先生の方がすっきりしますが、宮崎駿監督は荒れ地の魔女説を譲らなかったようです・・・

【証拠③】ジブリ美術館もハウルと『星をかった日」を関連付けている

2021年に『星をかった日』が上映された際、ジブリ美術館は以下のようにツイートしています。

わざわざ「ハウルファンのみなさま」と呼びかけていますね。

ストーリーの内容や登場人物は一見するとハウルとの繋がりはありません。

それでもわざわざ「ハウルファンのみなさま」と呼びかけているということは、サイドストーリー説は公認といっても良いでしょう。

『星をかった日』と『ハウルの動く城』の共通点

『星をかった日』と『ハウルの動く城』の作品の中には、明確な共通点はありません。

  • 登場人物の名前が違う
  • 声優も違う
  • 世界が違う(ハウルの世界はイバラードも時間局も無い)

要するに、まったく別の作品です。

とはいえ、注目してみると共通点と思われる部分も存在します。

  • ノナの見た目がハウルの少年時代と言われても違和感がない
    →絵のタッチ、髪質、髪色等
  • ノナの見た目がサリマン先生の従者にそっくり
    →顔つきや髪型
  • ノナの声優とハウルに登場するマルクルの声優が同じ(神木隆之介さん)
  • 魔法が存在する不思議な世界観
  • 全体的な絵のタッチが『ハウルの動く城』に近い

※『ハウルの動く城』で描かれた幼少期のハウル↓

紅の豚-スタジオジブリ 場面写真より

ちなみに宮崎駿監督は『ハウルの動く城』の制作直後に『星をかった日』に着手しています。

『星をかった日』を作るにあたって、『ハウルの動く城』を大いに意識していたことは間違いないでしょう。

『ハウルの動く城』の仕事が終わったとたん、スタジオに隙間が出来ました。美術館の映画を作るチャンスです。ぼくは大急ぎでーーといってもずいぶん時間がかかりましたがーー井上さんに内緒で、勝手に絵コンテを作ってしまいました。

『星をかった日』パンフレットより

『星をかった日』を実際に見た感想

私自身が実際にジブリ美術館で『星をかった日』を見た感想です。

私が初めて見たのは、鈴木敏夫プロデューサーがサイドストーリー説を公言する前でした。

それでも『星をかった日』の美しく不思議な世界観に圧倒され、魅了されました。

特に星が植木鉢を離れるシーンは必見です。

ジブリ美術館の短編アニメーションにおいて、「美しさ」はNO1の作品です。

ちなみにハウルのサイドストーリー説を知った後も何度か見に行っていますが、魔法の描写や絵のタッチなど、ハウルらしさを感じるようになりました(先入観って面白いです笑)

【どこで見れる?】『星をかった日』が見れるのはジブリ美術館だけ

『星をかった日』を見ることができるのは、三鷹の森ジブリ美術館だけです。

動画配信も無ければ、DVDも販売されていません。

また、ジブリ美術館でも常に見れるわけではありません

ジブリ美術館の小さな映画館「土星座」では、10種類の短編アニメーションが定期的に入れ替えで上映されています。

上映スケジュールを確認したうえで、ジブリ美術館のチケットを確保する必要があるのです。

上映スケジュールや作品の一覧等、土星座の詳細は以下の記事で詳細にまとめていますので、ぜひ合わせてご覧ください。

当記事の拡散は大歓迎です

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