三鷹の森ジブリ美術館は唯一のジブリ公式美術館です。
東京旅行のプランに組み込む方も多いのではないでしょうか。
一方で、ジブリ美術館の口コミを見ると「思ったよりつまらなかった」という意見があるのも事実です。
当記事では、ジブリ美術館に10回以上訪問している筆者が、ジブリ美術館の楽しみ方を伝授します。
「つまらない」と言われる原因も考察していますので、訪問の参考になれば幸いです。
- スタジオジブリから徒歩圏内の小金井市在住のジブリオタク
- 市民枠でジブリ美術館に何度も訪問
- 最も好きな作品は「風の谷のナウシカ」
ジブリ美術館ってどんなところ?
ジブリ美術館はその名の通り、スタジオジブリをテーマにした美術館です。
展示物はもちろん、美術館の外観や内装からもジブリのこだわりが感じられる空間となっています。
館主は宮崎駿さんです!
また、入場券は映画のフィルムになっており、これもファンの間で人気です。
どのシーンが貰えるかはお楽しみなので、毎回ワクワクします。
<ジブリ美術館の基本情報>
所在地 | 東京都三鷹市 |
入場料金 | 大人 :1,000円 中高生:700円 小学生:400円 4歳~ :100円 |
開館時間 | 土日祝:10時~19時 平 日:10時~17時 夏季特別期間:10時~18時 ※入場時間は事前指定制 |
チケット購入方法 | ローチケWEBサイト にて事前予約 ※三鷹市民、近隣市民は「みたか都市観光協会」で購入も可能 |
飲食店 | あり(カフェ麦わらぼうし) |
グッズ販売 | あり(ショップマンマユート) |
公式サイト | https://www.ghibli-museum.jp/ |
ジブリ美術館のキャッチコピーは「迷子になろうよ、いっしょに。」です。
そのコピーのとおり、館内には道順が存在しません。
それぞれが好きなフロアから見て回ることができ、何度も行ったり来たり楽しむことができます。
慣れないうちは、まさに迷子です!笑
ジブリ美術館は作品が道順に沿って並んでいる空間ではありません。
油断すると見落としてしまう細かいこだわりも散りばめられています。
以下では、このジブリ美術館の楽しみ方をご紹介します。
ジブリ美術館の楽しみ方
何度も訪問したジブリオタクの目線で、ジブリ美術館の楽しみ方をご紹介します。
ここでは、以下の観点でお伝えします。
- 遊び心あふれる館内展示
- 土星座の短編映画は必見
- 図書閲覧室「トライホークス」でお気に入りの1冊を
- 見落としがちな屋外の写真スポット
- 子どもにはネコバスルーム
- カフェ「麦わらぼうし」でジブリ飯
- ショップ「マンマユート」で限定グッズを入手
定番な楽しみ方から、ちょっぴり通な楽しみ方まで紹介します!
遊び心あふれる館内展示
ジブリ美術館の館内展示は大きく以下に分類されます。
- 動きはじめの部屋(1階)
ゾートロープ(いわゆるパラパラ漫画みたいなもの)など、アニメが動く仕組みを主に紹介しています - 映画の生まれる場所(2階)
映画作成のデスクを再現した部屋や、実際に使用された書籍・文房具などが飾られています - 企画展(2階)
特定のテーマの企画が時期によって入れ替わりで実施されます。
※「千と千尋の神隠し展」「ねこバスから見た風景展」等
展示物をひとつひとつ見て回るのはもちろん、宮崎駿監督やスタッフのコメントも必見です。
特に宮崎駿監督のコメントは作品の裏話が盛りだくさんですので、熟読をおすすめします。
笑えるものから勉強になるものまで様々です!
ジブリ美術館には遊び心あふれる展示も存在します。
ここでは2つの観点で紹介します。
- 怪人ジブリブリを探してみよう
-
「映画の生まれる場所」の展示は作品作りのデスクが再現されていますが、正直かなり散らかっています。
所せましと物が溢れているのですが、よく目を凝らして観察してみてください。
緑色の不思議な生き物がうずくまっているはずです。
こちらは「怪人ジブリブリ」です。
様々なところに隠れていますので、ぜひ探して楽しんでみてください。
- 扉を開くと展示があるかも
-
「動き始めの部屋」の展示の中には、一見閉じられた扉が存在します。
扉をそっと開いてみると、中には楽しい展示が・・・
「開けてみて」などの案内もないので、本当に隠された展示です。
実際に筆者自身は気づくことが出来ず、子どもが発見してくれました。
じっくり見ないと気づけない展示は、まさにジブリらしさを感じられます。
周りは気づいていない仕掛けに気が付くと得した気分にもなりますので、ぜひじっくり探してみてくださいね。
縦長サムネに対応したそうなので、休館中の吹き抜け中央ホールをお知らせ pic.twitter.com/Te36wCDEZv
— 三鷹の森ジブリ美術館 (@GhibliML) May 6, 2021
土星座の短編映画は必見
土星座はジブリ美術館内の小さな映画館です。
ジブリ美術館限定の短編映画を見ることができます。
土星座を目当てにジブリ美術館に来る方も多いですよね。
「となりのトトロ」の続編と呼ばれる「めいとこねこバス」が有名です。
その他、全10作品が毎月入れ替わりで上映されています。
上映スケジュールはジブリ美術館の公式サイトでチェックできますのでご確認ください。
外部サイト:土星座上映スケジュール
なお、私自身は土星座の作品はほぼ全て見ています(水グモもんもんだけがタイミングが合わず見れてません・・)
以下の記事では土星座の短編映画の一覧と、それぞれの感想を書いています。
ぜひ合わせてご覧ください。
めいとこねこバスは3回見ました(笑)
図書閲覧室「トライホークス」でお気に入りの1冊を
図書閲覧室「トライホークス」ではジブリ美術館イチオシの絵本や児童書が販売されています。
サラッと見てスルーする人もいますが、もったいないですよ!
ここで注目しておきたいのが、ジブリ美術館限定書籍を購入できる点です。
- 土星座短編映画のパンフレット
- ジブリ美術館のガイドブック
その日に土星座で見たパンフレットを思い出に購入してみてはいかがでしょうか。
なお、その日に上映していない短編映画も、パンフレットはいつでも購入可能です。
ちなみにトライホークスの由来は三鷹です。
※三(トライ)鷹(ホーク)
文庫本を購入するとかわいいブックカバーをつけてもらえるのも嬉しいポイントですね。
見落としがちな屋外の写真スポット
ジブリ美術館は館内は写真撮影が禁止ですが、屋外は撮影OKです。
トトロがいる受付や、屋上のロボット兵が有名ですよね。
その他、いたるところにひっそりとジブリデザインが隠されています。
- ジジの形の蛇口
- ポルコロッソの蚊取り線香
- まっくろくろすけが覗く窓 等々
中庭になっている井戸や薪置き場も子どもに人気のスポットです。
屋外は撮影OKですので、ジブリデザインをカメラにおさめちゃいましょう。
じっくり探さないと見つからないものも多いため、観察のしがいがあります。
子どもにはねこバスルーム
小学生以下限定の施設ですが、子どもはねこバスで遊ぶことができます。
子連れでも大人は入れません・・・
ねこバスの中や屋根のうえで子どもたちがはしゃいでいるのは、微笑ましい光景です。
混雑時には並ぶ必要がありますが、子連れの方は必見の施設です。
ネコバスで遊んでいるうちにお友達になった男の子たちが「クロスケパーティをする!」と可愛く飾り付けてくれました。子どもたち1人1人に決めた役割があったそうで、警備係に司令官、泥棒役⁉︎と、それぞれ立派に仕事をはたしたそうです。 pic.twitter.com/0CAsPKU3gD
— 三鷹の森ジブリ美術館 (@GhibliML) October 6, 2021
なお、ねこバスの中にはまっくろくろすけのぬいぐるみが敷き詰められています。
このまっくろくろすけはショップでも購入できます。
気に入った我が子は実際に購入しました
カフェ「麦わらぼうし」でジブリ飯
カフェ「麦わらぼうし」はジブリ美術館の中でも人気の施設です。
内装や食器がジブリデザインなので、見ているだけでも楽しめます。
メニューは公式サイトでチェックできますので、ぜひご確認ください。
外部サイト:ジブリ美術館カフェメニュー
ちなみに、時々「ジブリ映画で出てくる料理が食べれる」と思っている方がいますが、これは誤解です。
- パズーの目玉焼きパン
- ぽにょのラーメン
- ハウルのベーコンエッグ
こういったものが食べられると確かにうれしいですが、作品内容とメニューは無関係です。
ショップ「マンマユート」で限定グッズを入手
ジブリ美術館でお土産を買うならここ、マンマユートです。
ジブリ美術館限定の商品も多いです
ジブリ美術館はオンラインショップが開設されたものの、やはり実際に手に取って買い物は楽しいですよね。
購入時に貰える紙袋もおしゃれです。
混雑する人気スポットですが、ぜひ覗いてみてくださいね。
ジブリ美術館に行く際の注意点
ジブリ美術館の注意点です。
有名な話ではありますが、ジブリ美術館は館内の写真撮影が禁止です。
また、カフェとショップは混雑しますのでそれなりに覚悟が必要です。
それぞれ順番に解説します。
館内は写真撮影禁止
ジブリ美術館では写真撮影が禁止されています。
以下のとおり、ジブリ美術館の公式サイトに明記されています。
美術館内での写真撮影、動画撮影はご遠慮ください。ジブリ美術館は物語の入り口です。物語の主人公になるには、カメラを向けるのではなく、この空間をご自分の目で見て、体で感じてください。そして、思い出は心の中に大切にしまって持ち帰って欲しい、これが私達の願いです。
ジブリ美術館公式サイトより引用
写真に夢中になるのではなく、自分自身の体で感じとってほしいというわけですね。
正直写真を撮りたい気持ちにはなりますが、ジブリらしいといえばジブリらしいです。
屋外の写真撮影は可能です!
カフェとショップは混雑注意
ジブリ美術館は入場人数を制限しています。
それでも人気施設のカフェやショップは混雑します。
特にカフェはお昼時の混雑時には1時間以上並ぶこともありますので、覚悟が必要です。
オープン直後は比較的空いてます!
ちなみに、ジブリ美術館は飲食の持ち込みはOKです。
館内での食事はできませんが、カフェ前の休憩デッキ等のベンチでの飲食はOKです。
混雑するカフェを避けたい場合は、軽食を持ち込むのもありですね。
ジブリ美術館が「つまらない」と言われる原因
「ジブリ美術館はつまらない」
「子連れで行ったけど、ねこバスくらいしか遊ぶ場所が無かった」
こういった意見を聞くこともあります。
私にとっては最高の空間なんですがね・・(笑)
ではなぜ「つまらない」と言われることがあるのでしょうか。
個人的な感想といえばそれまでですが、私なりに考察してみました。
「ジブリ美術館がつまらない」と感じる理由の一つに、テーマパークや公園と誤解しているという点はあるのではないでしょうか。
ジブリ美術館をディズニーランドやUSJと同列に考えてしまうのは間違いです。
「ジブリのテーマパーク」のつもりで来訪してしまうと、期待していたものとは違った見え方となるでしょう。
ジブリ美術館はあくまでも美術館です
展示物や作品を楽しめるジブリ好きなら、間違いなく満足できるはずです。
ジブリ美術館のよくあるQ&A
ここまで紹介できなかったものの、気になるQ&Aについて紹介しておきます。
ジブリ美術館の楽しみ方 まとめ
ジブリ美術館は何度行っても新たな発見がある空間です。
館内は写真撮影が禁止ですので、当記事では写真ではお見せできないものも多いです。
ぜひ、実際に訪問していただき、ご自身の目で見ていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
合わせてチェック!
以下の記事では東京のジブリスポットをまとめて紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
DVD「宮崎駿とジブリ美術館」もオススメ!
「ジブリ美術館は気になるけど時間が無い・・」
「ジブリ美術館の予習がしたい」
「ジブリ美術館を思い出したい」
こういった方々にオススメなのが、DVD「宮崎駿とジブリ美術館」です。(要するに全てのジブリファンにオススメです笑)
解説:高畑勲監督、聞き手:宮崎吾朗監督で紹介されるジブリ美術館のドキュメンタリーDVDです。
ジブリ美術館の建物設計に関する秘話や、展示物の紹介等、ジブリ美術館をより深く知ることができます。
特典映像でもジブリ美術館の展示物がじっくり紹介されますので、隅々まで必見です。
DVDを購入するのはちょっと・・・という方は、TSUTAYAのサブスクを活用するのもオススメです。(私自身もTSUTAYAを活用しました)
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「宮崎駿とジブリ美術館」の映像は、Netflix等の動画配信サービスでは配信されていませんので、DVDレンタルをご活用ください。