当記事では横須賀市の無人島・猿島について紹介します。
猿島は自然に包まれた要塞跡地で、その雰囲気は「まるでラピュタみたい」と人気のエリアです。
実際に尋ねた体験をもとに紹介しますので、参考になれば嬉しいです。
- スタジオジブリから徒歩圏内の小金井市在住のジブリオタク
- 小金井公園はほぼ毎週末遊びに行く我が家の庭
- 最も好きな作品は「風の谷のナウシカ」
猿島とは?
猿島は東京湾に浮かぶ自然あふれる無人島です。
幕末~第二次世界大戦前までは要塞として機能していました。
まずは「猿島とは?」という観点で紹介します。
猿島の基本情報
猿島は現在、猿島公園として管理されています。
<猿島公園の基本情報>
所在地 | 神奈川県横須賀市 |
入場料金 | 大人 :2,000円(うち、入園料500円、往復乗船料1,500円) 中学生:1,750円(うち、入園料250円、往復乗船料1,500円) 小学生:1,000円(うち、入園料250円、往復乗船料750円) ※小学生未満は大人1人につき1人無料 ※横須賀市民は約半額の割引あり |
開園時間 | 行きのフェリー始発:9時半 帰りのフェリーの最終:17時(冬期は16時) ※猿島での宿泊はできません |
休園日 | 年中無休 ※荒天時等、欠航となる可能性があります |
チケット購入方法 | 三笠ターミナルで現地購入 三浦COCCOONにてWEB購入 |
飲食店 | あり(メニューはこちら) |
公式サイト | https://sarushima.jp/ |
無人島とはいえ、現在はBBQや海水浴も楽しめるレジャー施設として整備されています。
通路も整備されていますので、気軽に立ち寄ることが可能です。
まるでラピュタのような要塞跡地
猿島は幕末から第二次世界大戦前にかけては首都防衛拠点として使われた要塞でした。
かつての要塞が自然に覆われた無人島となっている様子は、まさにラピュタと一致します。
弾薬庫やトンネルが各所に作られており、かつての要塞の雰囲気を感じられます。
一方で壁は木々や苔、ツタに覆われており、この様子がラピュタの世界観として人気です。
こちらは砲台跡です。
砲台跡にも木々が根を伸ばしており、自然の力強さを感じられます。
要塞と自然の融合という環境は、日本にはなかなか多くはないですよね。
ラピュタファン、スタジオジブリファンはもちろん、何も知らない人でも楽しめる空間だと思います。
立ち入り禁止のエリアも多いですが、こちらの階段も魅力的でした。
『天空の城ラピュタ』の雰囲気はもちろん、トンネルの様子は『千と千尋の神隠し』も思い出させます。
猿島は『天空の城ラピュタ』のモデルと紹介されることが多いですが、これはあくまでも噂です。
スタジオジブリが猿島をモデルの地として紹介したことはありません。
絵コンテでは「まるで天空のアンコールワットのよう」とも書かれており、カンボジアの遺跡がモデルになっている可能性の方が高いのです。
※『天空の城ラピュタ』のモデルの地については以下の記事で詳細に解説しています。
特撮やドラマのロケ地としても有名
猿島はその独特の環境から、映画やドラマのロケ地としても活用されます。
特に有名なのは『仮面ライダー』のロケ地(ショッカーの秘密基地)ですが、その他にも様々な作品のロケ地となっています。
- 映画『ドグラ・マグラ』(1988年)
- 映画『蘇える金狼』(1979年)
- ドラマ『赤と黒の熱情』(1992年)
- ドラマ『怪奇大作戦』(1968年)
- ドラマ『仮面ライダー』(1971年)
- ドラマ『大都会 PARTIII』(1979年)
- ドラマ『西部警察』(1980年)
- ドラマ『西部警察 PART-III』(1984年)
- ドラマ『少女コマンドーIZUMI』(1988年)
- ドラマ『探偵学園Q』(2003年)
- ドラマ『仮面ライダー剣』(2004年)
- ドラマ『ケータイ刑事 銭形雷』(2006年)
- ドラマ『そして誰もいなくなった』(2017年)
猿島は聖地巡礼の地としても人気なのです。
猿島へのアクセス
猿島に行く方法は三笠桟橋からフェリーで移動するのみです。
他の方法で猿島に上陸することはできません。
- 猿島行き始発は9時半出航、帰りの最終は17時(冬期は16時)
→運行情報は公式サイトをご覧ください。 - 航路は猿島↔三笠桟橋のルートのみ、所要時間は10分
フェリー乗り場は三笠桟橋です。
最寄り駅は横須賀中央駅で、駅からは徒歩15分です(やや歩きます)
三笠桟橋付近にはコインパーキングも充実していますので、車もおすすめです。
【訪問レポート】猿島に行ってみた(24年2月)
24年2月に実際に猿島に行ってみた際のレポートです。
冬は猿島の閑散期ということもあり、混雑することもなくじっくりと見て回ることができました。
子連れでの訪問でしたが、快適に過ごすことができました。
10時半のフェリーで猿島へ!
車を「市役所北口駐車場」に止め、三笠ターミナルに到着したのが10時頃でした。
チケットを持っていない方はここでチケットを購入しますが、私は事前に三浦COCCOONで購入していたため、受付は不要でした。
狙うのは10時半発のフェリーです。
出航30分前の三笠桟橋の様子はこんな感じです(三笠ターミナルのデッキから撮影)
閑散期の冬ということもあり、この時点で並んでる人はいません。
子連れで椅子に座りたかったこともあり出発15分ほど前に並んだため、楽に座ることができました。
フェリーはこんな感じです。
1階と2階に座席が分かれており、1階には室内の座席もあります。
天気が良く風を感じたかったため、2階の座席をチョイス。
冬の閑散期ではあるものの、出発間際には人が押し寄せ、立ったまま乗船する方も多くいました。
10分ほどの航海を楽しんでいるうちに、あっという間に猿島に到着です。
今回はゆっくり回りたかったのでガイドツアーは申し込まず。
ガイドツアーの方々とタイミングをずらすため、先に腹ごしらえをすることにしました。
猿島でロボット兵に出会う
横須賀カレーや唐揚げをいただき、いざ散策開始です。
冬にもかかわらず、草木は元気に生い茂っています。
要塞跡地を覆いつくす草木はまさにラピュタ…ワクワクしながら冒険です(子どももハイテンションで楽しそうでした)
今回ラッキーだったのはこちら。
トンネルの中でロボット兵に出会いました。
目や胸のエンブレムは光っており、足跡も「ぴこん‥ぴこん…」と機械音を鳴らしながら歩いています。
ちょっぴり恐怖を感じるほどのハイクオリティ…!
実はこのロボット兵、猿島やスタジオジブリ公式のものではなく、桔梗YA!(ききょうや)さん(Xアカウントはこちら)によるコスプレでした。
猿島でいつでも会えるわけではないのですが、ラピュタらしい雰囲気をさらに楽しませてくれるラッキーな出会いでした。
もちろん、ロボット兵がいなくても猿島の雰囲気は魅力的です。
じっくりと散策しているうちに、あっという間に2時間以上が経過していました。
14時45分のフェリーで猿島を後に
散策を終えたのが14時頃だったので、14時45分のフェリーで三笠桟橋へ帰ることに。
フェリーは1時間に1本なので、出発の時間が近づくまではビーチでのんびり過ごします。
帰りも椅子に座りたかったので、15分前から桟橋に並びます。
帰りは1階の座席を確保し、三笠桟橋に到着です。
冬の猿島は寒さがやや心配でしたが、天気も良かったおかげでむしろ暑いくらいでした。
2月の猿島、おすすめです。
三笠公園で戦艦三笠も見学
三笠桟橋のすぐ隣では記念戦艦の三笠が見学できます。
猿島のフェリーチケットがあれば100円割引(大人600円→500円)になりますので、セットでの観光もおすすめです。
映像資料も多く、見どころ十分です。
猿島帰りということもあり、見学時間は1時間程度しかなかったため、次回は三笠もじっくり見学したいと思います。
猿島に関するよくあるQ&A
猿島のチケットを買う方法は?
三笠ターミナルで現地購入
三浦COCCOONにてWEB購入
時期によってはチケットを購入するだけでも並びますので、WEB購入がおすすめです。
猿島を楽しめるおすすめの時期は?
人気の時期は海水浴も楽しめる夏ですが、かなり混雑します。(ビーチがBBQの煙で埋め尽くされるそうです…)
今回筆者が訪問したのは2月の休日でしたが、ゆっくり見学できました。
猿島の散策が目的であれば、閑散期の冬期がおすすめです。
猿島の混雑状況は?
GWや夏休みの最繁忙期は、フェリーに3時間並んだ事例もあるようです。
臨時フェリーが出航していてもこの混雑なので、島の中もごった返します。
逆に冬期は猿島の閑散期であり、24年2月には割引キャンペーンも実施されていました。
猿島にレストラン・売店はありますか?
横須賀カレーや照り焼きチキン等、こだわりを感じるメニューが揃っています。(メニューはこちら)
海が見える位置にテーブルも用意されています。
飲食物の持ち込みも可能です。
ちなみにビーチではBBQもできます。
BBQセットの貸し出しがありますが、食材は事前に申し込むか自分で持ち込む必要があります。
猿島見学の所要時間は?
サクサクと回れば、1時間で十分見て回れます。
じっくり見て回ると、2~3時間はかかります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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